■  杯に注ぐは  ■




 夏の太陽に熱せられた石造りの古城、さらにその厨房は、調理による熱気も相まって耐えがたいほどの暑さに包まれている。テンプルトンは、額ににじむ汗をシャツの袖でぬぐった。
 厨房の主が、ティーポットを手に笑顔で歩いてくる。
「はいヨー、ご注文の品、お待たせしたよー」
「ううん、ありがとう」
 水出し紅茶を、持参してきた氷入りのグラスに注いでもらうと、急いで歩きだす。
 背中を、汗が玉となって転がり落ちる。両手に一つずつにぎったグラスの片方を、軽くほおに押しつけ、テンプルトンは息をついた。ひんやりと冷たく、心地好い。
 そうして、食堂から続くテラスにテンプルトンは足を向けた。

 湖上を渡る風が吹きつけるテラスは、日陰を選べば城内よりはいくらか過ごしやすい。テンプルトンは、背の高い観葉植物が日ざしをさえぎるテーブル席についた青年に声を掛けた。
「やあ。今、ちょっといい?」
 相手は書物に落としていた顔を上げ、こちらに視線を向ける。
「初めまして、でいいよね、クラウスさん。僕はテンプルトン。地図職人をやってる」
 口の端をつり上げ笑ってみせると、同盟軍で副軍師を務める青年は、口もとをわずかにほころばせた。
「ああ、あなたが……初めまして。あなたの地図の正確さにはいつも助けられていますよ」
「そりゃどうも。あのさ、突然なんだけど、君にお願いがあるんだ」
「はい、なんでしょう」
 クラウスが、ぱたんと手にした書物を閉じる。真新しい革表紙のそれは、この地方の風土記だ。
 いい趣味してるじゃないか。テンプルトンは、この青年軍師への評価にこっそり加点をする。
「ハイランドの話を聞かせてほしくってさ。そっちも忙しい身だろうし、そんなに時間はとらせないから」
 両手に一つずつにぎったグラスの片方を突きつける。その表面についた水滴が、にぎった指を伝って丸テーブルにぽたりと落ちた。グラスに満たした紅茶の澄んだ琥珀色の中で、からんと氷が揺れる。
「この氷が溶けるまで、つきあってくれない?」
 クラウスは少し驚いた顔をしてから、わずかな笑みを浮かべた。
「ええ、私でよろしければ」


「ですから……国境の町キャロから皇都までの街道が近年になって整備されたのは、皇族の避暑地として使われるようになったということ以上に、有事に備えるためという事情があったんですよ」
 穏やかな語り口は、軍属の人間というより私塾の教師の講釈でも聞いているような錯覚に陥らせる。テンプルトンは、筆記用の黒鉛をくるりと回した。
「ふーん……それで開拓されたのがこのルート、ってことか……」
 持参した地図に走り書きをしながら、ふと目に入ったグラスに、書きこむ手が止まった。
 グラスの中で、氷は淡い琥珀色の水へと姿を変えていた。相手はもう気づいていたのか、驚いた様子もなく、ごく穏やかにほほえんだ。
「ああ、そろそろ時間でしたか」
「……そうみたいだね」
「テンプルトンさんさえよろしければ、このまま続けてもかまいませんよ」
「いや、約束は約束だからさ」
 つかんだ紺の帽子を頭に載せる。それからグラスを取り上げ、テンプルトンは立ち上がった。
「参考になったよ、ありがとう」
 だいたい、時間にして四半時ほど。これだけあれば、聞きたいことを聞き終えるには十分だと踏んでいたが、少しばかり軍師殿の見識を見誤っていたかもしれない。
 内心の悔しさを隠して、テンプルトンは笑みを載せた。
「それじゃ、僕はこれで」
 くるりと背を向け、歩き出す。
「ああ、テンプルトンさん。私からも一つ、よろしいですか」
 後ろからかかった声に、テンプルトンはふり返った。
「ん、なに?」
「先ほどの氷はいったいどこから? この季節では、高山にでも行かなければ手に入らない代物でしょう」
「ああ、あれね。紋章で作ってもらったんだよ」
「そちらも、何らかの代償と引き替えに?」
 見つめてくる双眸には、真摯な好奇心が載せられている。
「もちろん。ギブ・アンド・テイクが交渉の基本だろ」
 にやりと笑ってやる。その取引相手が少女の姿をした吸血鬼の始祖だったりすることや、代償がこの青年に関する情報であることなどはもちろん企業秘密だ。
「……なるほど。そういうことでしたら」
 クラウスが、少し笑ってことばを継いだ。
「あなたとの会話は、私にとっても有意義でした。次からは手みやげ無しでも歓迎しますよ」




 冬を迎えた古城の回廊は、染みこむような冷気に満ちている。
 足下から這い上がる寒さに、知らず早足になりながら、テンプルトンはクラウスの部屋へ向かって歩いていた。
 両手には、白く湯気を上げるカップを載せた銀盆。石造りの床は、靴の底を通してなおしびれるような冷たさを伝えてくる。自然つま先立ち気味になりながら、先を急ぐ。
「あ! ちょっと、テンプルトン」
 角を曲がろうとして、突然背中にかかった声と手に、テンプルトンはつまずきかけた。
「うわっ、ごめん! ……大丈夫?」
「あのさあ……」
 聞き覚えのある声に、テンプルトンはうめいた。
「死角からいきなりってのは、やめてくれないかな。気配で察するなんてマネ、僕にはできないんだから」
 ふり向いた先には、所在なさげに身をすくめた竜騎士見習いがいた。足下には、小さな白竜の姿もある。
「うん、わかった……これからは気をつけるよ」
「ぜひそうしてくれ。それじゃ」
 うなずき、くるりと背を向ける。
「って、待てよ!」
 後襟をつかまれ、テンプルトンはたたらを踏んだ。
 はねたカップの中身が、盆の縁を伝ってぽたぽたと床に茶色のしみを作っていく。冬の空気に、ふわりとカカオの甘い香りが混ざった。
「……フッチ?」
 ゆっくりとふり返った先で、フッチはわずかに顔を引きつらせていた。
「ご、ごめん」
「まあ……いいけどさ。で、なに?」
「あ、そうだった! ……あの、あのさ」
 勢い込んで乗り出して、不意に口をつぐむ。その挙動不審な様に、テンプルトンは眉をひそめた。
「ええっと……テンプルトン」
「だから、なに」
「今から、クラウスさんのところに行くんだろ?」
「そうだよ」
「余計なことかもしれないけど」
 一拍置いて、フッチが続けた。
「……今は、やめといたほうがいいんじゃないかなあ」
「なんで?」
「テンプルトンは、しばらく地図づくりで出てっちゃってたから知らないと思うけど、今は、そっとしといたげたほうが……いやそもそも、クラウスさんを捕まえてハイランドの話をさせようってあたりがテンプルトンのすごいとこだと思うんだけどさ」
 ぶつぶつ呟きだした相手に、テンプルトンはいらだちを押さえて繰り返した。
「だから、なんでさ」
「それがさ、ぼくも、そんなにくわしいわけじゃあないんだけど…」
 言いにくそうにする相手から聞き出せたのは、いつの間にやら進んでいたらしいハイランドとの和平話とその破談のいきさつだった。
「ふーん。そうなんだ」
 それじゃ、と歩き出そうとしたところを、フッチの慌てた声が引きとめた。
「待ってよ、それで、行く気なのか?」
 ちらりと目をやると、学習したらしくこちらの肩にのばしかけた指が引っ込められるところだった。
「行くよ、もちろん。出先でわざわざ手に入れたのに、無駄になっちゃうじゃないか。これ」
 少しこぼれたホットチョコレートのカップを突きつける。
「で、でも……」
「それじゃあね」
 かつんと靴のかかとで石床を打って、テンプルトンは歩き出した。


 ノックの音に、クラウスは書類にペンを走らせる手を止めた。
「どうぞ、開いてますよ」
 見やった扉がかちゃりと開く。片手にマグカップを載せた銀盆を、もう片手でノブをひねって、地図職人の少年が顔をのぞかせた。
「やあ。お邪魔するよ」
「ああ、どうぞ、外は寒かったでしょう」
 クラウスは腰を上げかけた。
「あ、いいよそのままで」
 それを制して、テンプルトンは後ろ手に扉を閉めた。さっさと書卓へ歩み寄ってくる。
「……よっと」
 卓の上で、銀盆がかしゃんと澄んだ音をたてた。
「それじゃ、切りのいいところで休憩にしてくれない?」

 差し入れのホットチョコレートに口を付けつつ、クラウスはテンプルトンに視線を向けた。これまでの訪問でほとんど会話をとぎれさせたことのない彼は、休憩を提案したきり、めずらしく沈黙を続けていた。
 視線に気づいていないとも思えないが、少年は卓上に置いてあった戦略書の頁を、手持ちぶさたな様子でぺらぺらとめくっている。とうとうあくびをかみ殺した横顔に、クラウスは声を掛けた。
「今日はどうしたんですか」
「んー?」
 テンプルトンは片手で頬づえをついたまま、横目でクラウスのほうを見た。肩で切りそろえた金の髪が、うっすらと日焼けしたほおをすべる。
「何か、話があったのでは?」
「うーん、まあね、そうなんだけど……あのさ」
 言いながらテンプルトンは、自分のカップを引き寄せた。年相応に子供らしさを残した顔をしかめ、続ける。
「今、落ちこんでる?」
 直截な質問に、クラウスは目を見開いた。
「どうしたんですか、急に」
「いやさあ、さっき廊下でフッチに捕まって、無神経なことするなって釘を差されたから」
「ああ……そういうことですか」
 クラウスは苦笑した。
「始めからまとまるはずはないと思っていましたから、改めて落胆したりはしませんよ」
「うーん……」
 テンプルトンが難しい顔をした。
「もう、クラウスさんはここの人間なわけだし。軍師やってる人に、あいつの言うみたいな気づかいは余計かなって思ったんだけどさ。……でも」
 つと、細い眉根が寄った。
「やっぱり、まとまってほしいとは思ってたんだ?」
「それは……まあ」
 少なくとも自らにとって、聞くまでもないと思われることを確認されてクラウスは口ごもった。テンプルトンが難しい顔のまま、ひとつまたたきをする。
「それってさ、戦争を早く終わらせたいから? それともハイランドって国を存続させることに、まだ未練があるから?」
「それは、……」
 言葉を失ったクラウスに頓着せず、テンプルトンは続ける。
「あのさ、寝返った時、国なんてものよりそこに住んでる人を選んだんじゃないの? 今さら、なにをためらう必要があるのさ?」
 クラウスは、テンプルトンの顔をじっと見つめた。切って捨てるような口調と裏腹に、そのひとみは困惑を宿していた。
「……あなたにとって、国家とは何ですか?」
「人の頭の中だけにある幻想」
 問うたクラウスに、あっさりとテンプルトンは答える。
「でなきゃ地図の上で線を引くための、便宜上の区切りかな。僕には、それ以上の意味なんて感じられない。どこで区切ったって、そこに住んでる人も土地も変わるわけじゃないってのに」
 テンプルトンは肩をすくめた。
「べつに僕の考え方を押しつけようとは思わないけどさ。……クラウスさんにとっては、そうじゃないんだろ」
「民にとっても、国という枠組みなど、大した意味を持たないものなのだろうと思いますよ」
 クラウスは、ゆっくりと言葉を選んだ。
「しかし、軍人はみな、国家という……あなたのいうところの、幻想を信じているんです」
「……集団の全員が共有する幻想は、もう実在と変わらない、って?」
 テンプルトンが、ついと片眉を上げる。クラウスは苦笑した。
「そうですね。私にとっては、確固たる一つの概念であり……愛していますよ、今も」
 それは己にとって息をするように当然のことで、いまだ縛られている事実さえ、問われるまでは気づけなかった。
「それって、辛くない? もういっそ、ただの幻だったって思っちゃったほうが、楽になれるんじゃないの?」
 彼らしい率直で、簡潔な問いだ。クラウスも、正直に答える。
「たとえそうだとしても、私はこのままでいいんです」
「……ふーん」
 ぽつりと相づちを打った相手に、クラウスは笑んだ。
「すみません。ですが、お気遣いありがとうございます」
「な、……僕は別に」
 うろたえたように、テンプルトンはほおを染めた。彼にはめずらしい年相応のあどけない表情を、冬の淡い日ざしが照らしている。それを、クラウスはまぶしく見つめた。
「あなたは、とても自由な人ですね」
 口から漏れたのは、ごく素直な感想だった。
「……うらやましいと思う?」
 ぽつりと問われ、クラウスはかぶりを振った。
「いいえ。生き方を縛られるほど執着する存在があるということは……そう悪いものでもないんですよ」
 目を落とした白い陶器のカップに、ゆっくりと指を這わせる。
「たとえ、信念のためにそれを滅ぼす立場にあることを差し引いたとしても、なお」
 テンプルトンは複雑そうな顔をした。クラウスはただ笑みを向ける。
 理解してもらおうとは思わない。
 自分は彼に好感を抱いており、彼も自分にいささかの友誼を感じていてくれることを知っていて、彼と交わす会話は楽しかった。
 それで、もう十分だ。




 そして春が来る。
 戦は終わり、新しい国が興り、留まっていた人々もまた流れ出す。
 クラウスは、回廊の窓から外を眺めた。おだやかな、良い天気だった。
 ミューズの街並みに満ちたやわらかな金の日差しと淡い空の色に、真っ先に飛び出していった地図職人の少年を思い出す。
 いつだったか、彼は、世界の端を見つけるのだと言っていた。
 それでは確かに、寸暇も惜しいことだろう。気負いもなく言われた台詞に、素直にそう思った記憶がある。
 次に彼の姿を見るのは、天災か何かでここらの地形が変わったときになるのではないかと、あながち冗談でもなく思いを巡らせ、クラウスは一人口もとをゆるめた。
 足を止めたその横を、書類の束を抱えた文官が早足で追い越していく。
 あわただしく、何もかもが変わりつつあった。旧き枠組みは消え去り、新たな秩序が組み上げられていく。
 北向きの窓に、クラウスは手を触れた。
 たとえかの地を訪れたとしても、私の知っていたハイランドは、もはやどこにもありはしないのだ。
 ひとつ息を吐いて、クラウスは小脇の報告書を抱えなおした。
 ゆっくりと歩き始める。
 数歩進むか進まないか、また後ろから足早な靴音が近づいてきたのに気づいて、道を譲ろうとクラウスは回廊の端に寄った。靴音は近づき、そして。
「……ちょっと!」
 思い切り背中をたたかれ、つんのめりかける。あわててふり返った。
 目に入ったのは、下方にある紺の帽子と金の髪。それから、見上げてくる利発そうなひとみ。こんなところにいるはずのない少年の姿に、クラウスは目を見開いた。
「なに、とろとろ歩いてるのさ。探しちゃったじゃないか!」
「は? いえ、その…… ……テンプルトンさん?」
「なんで疑問系になってるんだよ、見ればわかるだろ」
 いくぶん不機嫌そうに、テンプルトンは顔をしかめた。
「……まあいいけどさ。ほら、これ」
 つっけんどんに突き出された巻紙に、クラウスは思わず身を引いた。
 テンプルトンは、不機嫌の度合いを深めたように目を細めた。さらに押しつけられる。
 クラウスは、目の前に出されたものをまじまじと見つめた。
 真新しい羊皮紙が丁寧に巻かれて、かすかにインクの匂いがした。
 疑問符がグルグルと頭の中を回るなか、とりあえず受け取る。
「……これは?」
「見ればわかる」
 取りつく島もない返答に、クラウスはそろりと、手の中の巻紙を広げてみた。見て取った中身に、驚いてテンプルトンの顔を見る。
「僕の信条は、常に正確、かつ最新の情報を、なんだ」
 早口でテンプルトンは続けた。不機嫌というより、これは。
「あえてそれに反して、調べてきた代物なんだからさ。感謝しろとは言わないけど、そのあたりは理解しといてほしいな」
 ……照れているのだろうか?
「テンプルトンさん」
「なんだよ」
 テンプルトンが身構える様子を見せる。
 クラウスは、心からの感謝をこめてほほえんだ。
「とても、うれしいです。……私に、くださるんですよね?」
「だから、ッ……そう言ってるだろ」
 幼いほおがかすかに赤らんだ。苛だっているような口調は、やはり照れ隠しにしか聞こえない。
「最新じゃない地図なんて、僕にはなんの価値もないんだ。のしつけて進呈するよ」
「私にとっては、充分価値のあるものですから」
 ―――皇都ルルノイエ。戦火に焼かれ、未だ復興ならぬはずのかの地。けれども、その地図に記されているのは、かつてクラウスが身を置いていたころと変わらぬ古き街並みの姿だ。
 手渡された地図には、過ぎた時が一欠片、確かに縫い止められていた。失われたものが、この手で壊してしまったはずのものが、まだ息づいていた頃。
 クラウスは、ゆっくりと地図をまき直した。
 ふうっと、テンプルトンが息を吐いた。
「最後に残ったものだけが、真実だってわけじゃ……ないんだよね」
「え?」
「最新の地図にはそりゃあ、今ある国しか載ってないよ。でも、こっちの地図が、本当だった時も確かにあったんだ。でもって、たくさんの本当が、積み重なって今を作ってる。……言ってみれば、地層みたいなものだろ?」
 ずいぶんと驚いた顔をしていたらしい。なにその間抜け面、とテンプルトンが苦笑した。
「まあ、僕が追っかけてるのは過去じゃないけど……そういうのもさ、いいんじゃない」

「さあ、ぼさっとしてるんなら、もう行くよ。これ以上時間を無駄にしてなんかいられない」
 そっけなく言って歩き出した相手に、クラウスは慌てて声をかけた。
「テンプルトンさん!」
 テンプルトンが足を止めた。春色のひとみが、ちらりとこちらを見やる。
「……お茶を入れて、君の部屋で待ってるから」
 少しぶっきらぼうに、テンプルトンは続けた。
「言っとくけど……僕だってひまじゃないんだ。冷めるまでしか、待たないからね」
 胸の裡から、じわじわとこみ上げるものがある。くすぐったい感覚に、クラウスは大きく息を吸った。
「この報告書だけ届けて、すぐ、行きますから!」
 回廊にひびき渡るほどの声に、驚いた顔で人々が振り向く。
「ですから……ポットいっぱいのお茶を飲み干すまでのあなたの時間を、くださいますか」
 テンプルトンのほおが、かすかに赤らんだ。
「は、恥ずかしいことでかい声で言わないでくれる!?」

 金の髪をひるがえし、テンプルトンは足早に去っていく。
 クラウスは、書類をしっかりと抱え直した。
 そうして、唖然とする人々を尻目に、世界を追いかけ続ける彼の貴重な時を勝ち取るべく、走り出した。






Fin.

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