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■ FAVORITE DEAR とは。


プレイステーションのゲームで、「フェイバリットディア」、「フェイバリットディア 純白の預言者」の2作が出ています。2作目は略して続フェバ。
両作とも、危機に瀕する世界に降り立った天使が、スカウトした複数の勇者の助けを借りて世界を救うというのが大まかな話なんですが。
天使の性別が選べて、異性の勇者と恋愛できたりするんです。それで最後には人間になったり。でも同性の勇者もいるので、恋愛一辺倒じゃないそのバランスが好きです。さらに結構いいかげんにされてる天使や天界の設定なんかを自分でこねこね考えるのが楽しくって。



■ 勇者たち


ロクス・ラス・フロレス

素行と口の悪い教皇候補。23才。飲む打つ買うの3点セット。
たまにかぶる上品そうな猫が、たんなる嫌がらせなんじゃないかと思えるくらい慇懃無礼で見え見え(笑) 周りの期待に反発して、ことさら自己中な刹那主義者を標榜してます。でも、人の苦しみに無関心を通せないところや、天使とのちょっとした会話から、実のところ勇者の中で一番やさしい人なんじゃないかと勝手に思っていたりもします。
攻略本なしのファーストプレイでしたがロクスとは相性が良くて、一回も依頼を断られたことがなかったもので、いつも真摯に事件に対応してくれた彼には、「ひねたポーズを取りながら、実はすごくいいひと」なイメージが。
他人のために戦うなんて偽善だけど、人が苦しんでると自分が気分悪いし、自分が天使の憂いを払いたいと思ってる。だから人を救うのも自分のため、みたいな……とことん大義をよけて、個人的感情で行動したがる御仁。すごく人間くさいので、庶民の人気は取れてもカリスマとは無縁ですね。未来の教皇なのに……。
自分の感情にすごく正直な人。ただし表現方法はひねてるし、嘘も遠慮なくつく感じ。天使的にはそれにふりまわされつつ、時にはほほえましく感じたり。
すなおな気持ちを言うときに、「らしくないと思うだろうけど」的な枕詞をつけるのが、わざとひねた態度をとってるうちに自分でもそっちが本質だと感じるようになってしまった無自覚さ、に見えてすごく愛しい。
天使をふつうに女の子として見るようになる彼が、一番何の含みもなく天使を好きでいてくれるような気がします。あ、ルディはうちでは基本的にともだちなので。


クライヴ・セイングレント

寡黙でかたくなな、半人半吸血鬼の青年。21才。
ふだん無表情な分、ふと無防備にほほえんでくれたときとかはすごくかわいく(?)見えます。まるくなって眠ってるシーンは、ぎゅーっとしたくなりました。
絶望から抜け出すことをあきらめた人は、いつのまにかその冷たさに慣れきってしまうから、それを救うためには自分も同じところまで冷たさを耐えて入り込んで、相手に不快に思われても恨まれても引きずり出すだけの覚悟がいる、という感じの文章を昔読んだことがあるんですが、クライヴってまさしくそんな感じが……。
闇の誘惑に苦しむ彼の場合、一人の女性としてよりも、あくまで天使として必要とされてるって気がします。そのあたりが話としては惹かれるところでもあり、少し寂しいところでもあり。見た感じからして危うげな分、そばで支えてあげたいって感じです。でも、確かに覚悟が要りますね。
クライヴって、ロザリオとかクロスを贈ると喜ぶし、本人もよく銀製品をくれますが、聖なるものに対して、自分の身と比して疎ましく思うより先に、焦がれる気持ちのほうが強いのかなあと思ったりします。捨てばちになりながらも、どこかで天使に救いを求めている人、ですね。私のイメージですが。


フェイン・ルー・ルグス

魔導剣士。いかにも戦士な外見に反し、落ちついていて知的で、頼れる27才。
そばにいるとほっとする、信頼できる人。
ふだん見せない心の傷が外に出てきたときには、落差もあってひどく不安定な印象を受けますが、だからといって普段の鷹揚さも見せかけではなく、彼の本質なんでしょう。後ろ向きながら、基本的には精神の安定した人。
彼とともにいることを選ぶ天使には、すごく大人の女性のイメージがあります。甘い言葉も約束もなく、それを口に出せない相手を理解して、自分がそばにいたいだけだから、と言えるのが。
フェインは天使が地上に留まらなくても、殉教者みたいに後悔や色々に耐えて、でもってなまじしっかりしてるから耐えきってしまう人だと思うんですが。だからある意味、天使が残るのは本当に天使がそうしたいからというだけで、相手に望まれて翼を捨てるんじゃなく、ただ自分のために人間になる天使っていうのが、甘いばかりじゃない恋愛の一面、って感じでなんとなく好きです。
天使としても、フェインを支えたいからというより、この人がただ好きだからそばにいたい、という部分の方が大きかったんじゃないかと。だからこそ、人になった天使によって救われてしまうことを望んでいないフェインのもとに、それでも降り立つ決意ができたんでしょう。多分。


ルディエール・トライア・レグランス

レグランスの王子。いい人です。率直でひねたところもなく、庶子の身で兄王を尊敬してて。ファーストプレイで初期に発見できなかったため、あまりイベントを見られず思い入れが薄いんですが…ちゃんとやり直せば好きになれそうな気がする…。


インフォスの勇者たち

フェバ1はPS版でプレイしました。
だいたいどの人も好きですが、レイヴとディアンとシーヴァスあたりは特に好きでした。





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