■ サモンナイト4
プレステ2のSRPG。
舞台は帝国の片隅にある宿場町、トレイユ。
主人公は、たったひとりで町はずれの宿屋を切り盛りする少女。流れ星にまぎれて降ってきた竜のたまごを見つけ、偶然その孵化に立ち会ってしまった彼女は、なりゆきのままに孵ったばかりの幼い竜を保護することとなる。
竜の子を追って次々と現れる、その守護者たる御使いと竜の力を欲し奪い取ろうとする者たち。彼らそれぞれの望みが、平穏にまどろんでいた片田舎の街を望まれざる争いに巻きこんでいく。
フェア
動きやすく結い上げた銀の髪に、水の色をしたひとみ。15歳。
物心つく前に母親を亡くし、父親もまた、彼女が5歳の時に彼女の双子の妹を連れて旅に出たまま音信不通。現在は、町はずれの食堂兼宿屋の雇われオーナーとして働きながら、たった一人で生活している。宿屋業では閑古鳥が鳴いているが、料理については一流の料理人をもうならせるほどの腕前。
光学兵器の一斉放射を剣でまっぷたつに切り裂く非常識な父親により、歩きはじめたころから武術をしこまれ、その失踪後も鍛錬を続けてきた彼女の実力は子供ながらに非常に高い。通常1属性しか素養を持ち得ないはずの召喚術において、わずかながらも四界すべてへの適性を持つ異能の持ち主でもある。
が、本人はごくごく普通の感覚を持った常識人で、地道かつまっとうな人生を目標に日々を送っている。
大人顔負けのしっかりもの。幼なじみたちが普段から彼女に頼り切っていても、しかたないなあと笑って甘えさせてしまう面倒見のよさとふところの深さで、竜の子や、山ほど増える居候たちを引き受けていくことに。
いつも明るく前向きな彼女の、あたたかな家庭へのあこがれや帰ってこない父親への反発、子供らしく誰かに甘えたいという気持ち、そのこころに根深く巣くっている孤独を知る者は、けして多くない。
リューム
生まれたばかりの竜の子。
人の姿にも変化でき、その時の外見は青い髪に青いひとみをした幼子。
生まれて初めて目にしたフェアを親のように慕っているが、人の子の姿のときは、生意気な口調に反抗的な態度で、手を焼かされるやんちゃ坊主。いわゆる「いい子」とは言い難いが、まっすぐな気性とやさしい心根の持ち主でもある。
セイロン
朱の髪とひとみ、淡い色の双角を持つ龍人族の青年。
外見年齢は20代半ばほどだが、長命な種族であるため、実年齢はかなりのものと思われる。今は亡き守護竜に仕えていた御使いのひとり。先代の忘れ形見であるリュームを追って、トレイユの街にやってきた。
故郷である鬼妖界シルターンでは一族の次代の長という立場にあり、とある使命のために自らリィンバウムの地を訪れている。やたら大仰な(フェアに言わせると偉そうな)物言いと、図々しいまでに大らかな物腰、飄然として本心をつかませない態度から誤解されがちだが、実は非常に真面目で思慮深く、その本性は義と誠を重んずる人である。
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